見沼通船堀閘門開閉テスト

 東浦和駅から東へ徒歩20分弱の所に見沼通船堀が存在しています。 その昔は地域で出来た米や野菜を江戸へ運び、江戸からは人糞等を持帰り肥料にしていました。
見沼田んぼの中央には芝川が流れ、両端には見沼代用水西縁と東縁が遠く行田の利根川から流れています。
八代将軍吉宗(テレビの暴れん坊将軍)が命令で井沢弥惣兵衛為永(いざわやそべえためなが)が収穫の終えた農家の方々を集め、秋の終わり頃から春の農期までの半年で50km以上もある見沼代用水を完成させたと言うのですから驚きます。
 そして、あの有名なパナマ運河よりも古く、世界最古の閘門ではないか? と言われています。
 その利根川取水から東浦和までの間には元荒川や綾瀬川がありますが、川を用水路が渡っています。
どんな測量技術を持って作ったのでしょうね。
標高20m程の利根大関から50km水が流れてくる東浦和は標高7m位、これが今でもきちんと水が流れているのですから凄い技術です。
東浦和では芝川と見沼代用水の高低差3mの短い距離を船が移動出来るように閘門を作り水位を調整して船を往来させていました。
その閘門は一ノ関ニノ関と東西の通船堀あり、暫くの間修復作業をしていましたが、この程終了をし、修復前に実地していた 閘門開閉テストを2019年8月21日(水)午前午後と行う事になりました。
普段はこんな感じの閘門なのですが、開閉テスト日はこうなります。

これは芝川側の関で水を止めているからなのですが、板を水圧で閘門に貼り付けていくだけなんですね。
なので、板まで水位が上がると次の板を、また水位が上がると次の板を水圧で貼り付けていくのですが、板と板の間には隙間ができますよね? それで水圧を逃して不慮な事故が起きないようにしています。
このページにある画像は塀性22年に筆者が現地で撮影しました。この頃までは 平成皇太子殿下(現、令和天皇)が故橋本元総理を従えて訪れています。
 記念として閘門側にヤマボウシを植えられていかれまして。筆者も毎年花が咲くのを楽しみにしていました。
令和天皇になられてお忙しいとは思いますが、また植樹におこしください。
当時のご様子を写した写真が近く富士塚のあるお食事屋さんで観ることが出来ます。

私達のサイクリングクラブの所在地は緑区であり、いつも朝練後の座談会、自転車あそび会場 見沼自然公園には、井沢弥惣兵衛為永の銅像があり、偉いお方と解っていながら足元使わせて頂いてバランスの練習や周りをグルグルとハエたたきを持って走ってみたりと 仲良くさせて頂いていてます。とともに、見沼代用水東縁にはランナーのための道路見沼ヘルシーロードがあり、農道としても西東縁共に綾瀬川まで道路が略繋がり、そこから北は一本の見沼代用水となって道路も利根大関まで繋がってサイクリングに適しています。
また、用水路沿いはソメイヨシノが長い距離を植えられていて さいたま市の名所の一つとなっています。
ここのページでも時々出てくる桜並木は見沼代用水なんですね。

お時間ある方はサイクリングしながら見学にお越しください。

https://www.city.saitama.jp/004/005/006/008/p065091.html
::::オーバル

AMBCO

全能なる自転車 をタイトルに1991年設立されたさいたま市東浦和のサイクリングクラブです。毎週日曜日、さいたま市の見沼田んぼで朝練をしています。 朝練を中心にルールやマナーを確認し、安全に楽しく走る、を基本に活動中です。 埼玉県サイクリング協会所属クラブとしての要請を受け、 埼玉県サイクリングフェスティバル、サイクルエキスポ、熊谷スポーツフェス、 さいたまクリテリウム等、各地で活動もしています。

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